今回の2018年春の例会ではトゥイーターが色々勢ぞろい
今回の例会では比較的手を出しやすい小型の2wayを中心にしました。
まずはScan-Speakのハイエンド群(左上から、リングのR2904/7000-00、上段右Revelatorの元となったD2905/9700-00、そしてベリリウム D3004/6640-00の三種)
Accutonは今回は価格と性能のバランスが一番良いと評される新型Cellの25mmセラミックタイプのC25-6-158。例によって逆ドームのトゥイーターですが、付帯ノイズのないクリアな音。
自作の方にはうれしい、お求めやすいハイエンドのSATORIシリーズby SB Acoustics
上
:ベリリウム振動板、ネオジ磁気回路のSATORI
TW29BN-B、下がリングドームのSATORI
TW29RN-Bです。SB
AcousticsはScan-Speakからスピンアウトした技術者がインドネシアではじめたメーカーでハイエンドもお求めやすい価格で販売されています。
香港のスピーカー代理店が自社ブランドではじめた超高域まで伸びるLCYダブルリボントゥイーター(下左)、驚くべきハイCPのエアモーショントゥイーター Airborne
RT-4001 (2K~27KHz、下右)
ウーファも11cmから15cmクラスの小型で使いやすいものを揃えました。
世界最大のOEMメーカーSEASからは価格の割に素直で使いやすいER15RLY 特殊加工の紙コーンを使った13~14cmクラス、日本ではあまり使われているのは見ないが、ハイエンドスピーカーでは定番のドイツETONからは5/212 5インチクラスのケブラーコーン、イスラエルの技術の頂点Morelからは超ロングセラーMW114S 11cmで54mm径のボイスコイルとネオジ磁気回路で構成されます。上からETON/SEAS/Morelの外観です。
WaveCorのご紹介
今回は古いお仲間だと覚えているかもしれません。15年ほど前にVifa/ScanSpeakの代理人として来られたAllan Isaksenさんが創立したWaveCorというメーカーです。
Allan Isaksenさんはプロ用のバッファアンプ基板やイコライザ基板をNLEというメーカーと共に販売しているDACT(Danish Audio ConnecT)という会社の経営者でもあり、ねっからのオーディオファイルです。Allan IsaksenさんはWaveCorを創立するにあたり、手ごろな価格で使えるハイエンドユニットというコンセプトのドライバー、スピーカーユニットを製造・販売するのを目標としています。写真の下左はウーファ15cmの紙コーンミッドバス WF152BD03、右下がハイエンドTWのTW030WA13(30mmソフトドームTW)です。
駆動機器の説明
今回の例会での駆動機器の中心は以下です。
通常の2wayのスピーカー(LCR付き)を駆動するにはソースデータはノートPC(NAS機能含む)、
再生専用機として小型PC(ラズベリーパイ3、TinkerBoardなど)を用いて、USB/SPDIF/I2S経由で音楽を再生します。データファイルとしてはWAV/AIFF/FLAC/ALACなどが利用できます。このD/A変換部はRockna Audio(ルーマニア)のFPGAによる制御を実現し、DACモジュールにディスクリートR2R型最高級モジュール RD-1を利用したDAC WaveDream DAC Signature Balanced(定価約190万円)を接続します。さらにパワーアンプには現代最高の性能と音質を持つデジタルアンプの一つHypex Audio(オランダ) NCore-400モノアンプキットと古典的アナログアンプの代表としてスイスのFM Acoustics FM300Aにヒントを得て制作されたBreeze Audio パワーアンプ、それと別府MUSES OPアンプ利用の20W/chパワーアンプなどを用意しました。
また専用のLCによるネットワークが付属していない、またはプロトタイプのスピーカーシステムをテスト的にユニットごとに組み合わせたりするためにはマルチアンプが用いられます。今回はこの用途にはHDMIでAVアンプに送り再生します。AVアンプにはかつてPS3からSACD再生ができると話題になったSONY TA-DA3200ESを用意しています。
これにはAVアンプの他、HDMIオーディオエクストラクタというHDMIの音声部分を7.1chまで対応して出すことのできるアダプタも用意しました。
図: 通常再生時の駆動系システム