MSBのPlatinum LINK DAC Plusでユーザはオーディオの標準的な低い周波数のサンプル周波数のソースをその4倍あるいは、最大192kHz/24ビットのデータにアップサンプリングすることができます。CDでは44.1KHzの4倍のサンプル周波数176.4KHzです。これはスイッチで切り替えられる機能でオフにすれば利かさない事もできます。このアップサンプリングの機能はダイナミックにバッファにリクロックする事で仮想的に仮想的にジッターフリーの信号源を直接DAC群(内部に46bit=正負23ビット独立=DACモジュールが4台入っています。)に供給できます。インターポーレーション機能もやはりスイッチでのON/OFFができ8倍と16倍の周波数での補間ができます。またフィルターについても切り替えができ、お好みのものを選べます。フィルターは通常の急峻なブリックウォール・フィルタ(レンガ塀のようなストンと角で落ちるもの)かスロー・ロール・オフフィルタかが選べます。どちらもサンプリング周波数の1/2の周波数からです。それぞれで聴き手はかけがえのない、至福のリスニングを経験することでしょう。お好みに応じて切り替えて楽しんでも、あるいはどちらに決めて楽しんでも良いと思います。比較的低いサンプル周波数の音楽は時としてスロー・ロール・オフのほうで楽しめることがあります。
Platinumの電源システム
The Platinum DACのそれぞれの機能ブロックはそれぞれ独立の電源がレギュレータから供給されています。デジタル部には5個、アナログ部には6個です。デジタル部ではジッターの増大を最小にするために3個使われています。さらに左右のDACにはそれぞれ3個づつ使い、チャンネル間のセパレーションを最高に保つように設計されています。MSBでは過去ハイエンドの製品にアナログのディスクリート電源を13年間にわたって採用しています。The
Platinum LINK DACは内部に今まではオプションとされていたP1000電源システムを搭載しています。この電源は3つの独立巻線を持つトロイダル型の電源トランスを利用しています。電源コードは3Pの独立型取り外し可能なものです。
将来の拡張機能(予定も含む)
The Platinum DACは192KHz以上のデータ処理ができます。事実、そのDACアーキテクチャは1.5MHzのストリームを処理できるほどです。これほどまでにサンプル周波数が上がらないでしょうが、The
Platinum LINK DACがほとんど市場で要求される上限に近いサンプル周波数の信号とフォーマットを扱えると判るのはうれしいことです。24ビット/96KHzや24ビット/192KHzも十分な余裕を持って扱うことができるのです。またThe
Platinum DACはMSBの独自方式の24ビット/192KHzを内蔵しています。入力段さえ決まってその部分のアップグレードをすればそれ以上のサンプルレートにも対応できます。つまりThe
Platinumは将来入力段のアップグレードで将来出てくるフォーマットにも対応できるのです。現在の標準フォーマットでは通常の24ビット/96KHzの信号までが扱えます。MSB
Networkによる改造を施せば24ビット/192KHzも再生できます。私共で改造したマルチディスク・プレーヤではSACD/DVD-Audioも再生できます。
The MSB Network The Platinum LINK DACのもっと新しくパワフルな特徴は新しいMSB
Networkと呼ばれる機能を搭載している事です。このネットワークはバランス入力に入力される事で自動的に検出され動き出します。MSB
Networkは次のような能力を持っています。
・ ツィスト・ペアによる単一方向の通信
・ 8チャンネル、34ビット分解能、192KHzでの同時転送
・ 8データ・チャンネル、3Mbpsでの同時転送(ボリウムとトリムデータ)
・ 384 kbits/secの単一シリアル転送(制御、システム用)